東海地区聾学校PTA連絡協議会・聴覚障害者親の会連絡協議会合同研修会

­­平成30年1月26日(金)、愛知県名古屋市 「ウィンクあいち」 において、平成29年度 東海地区聾学校PTA連絡協議会・聴覚障害者親の会連絡協議会合同研修会が行われました。

交通機関も雪の影響の出る中、東海地区の7つの聾学校よりPTAの方々、親の会の方々先生方合わせて約40名が出席されました。全聾Pからは会長が出席させて頂きました。

開会行事の後、講演会が行われました。講師は、現在日進市役所勤務の大橋志乃様で、『聞こえないからこそ出会い、学び、経験できたこと』というテーマでご講演を頂きました。大橋様は、出生時より聴覚障害をお持ちで、大学の法学部をご卒業後、日進市役所に入庁、現在介護福祉課に勤務。在職中にマリンバを再開、その後名古屋芸術大学にて専門的に学び、現在小学校や福祉施設などで演奏活動を行っています。

■講演内容
① 「コミュニケーション力」をつけることの大切さ
・「言葉貧乏」の克服方法とは?
~なぜ、「言葉貧乏」になるのか~
・社会に出てからは通用しない「学校で習わなかった」「聞いたことがない」
・「聴覚障害者=KY」は本当なのか?
・人付き合いの「楽しさ」や「喜び」そして「自信」は世界を広げてくれる
② 自らの可能性に挑むこと=「自分と向き合う」
・「聞こえない」以外は健聴者と全く同じ
~自分の「強み」は何だろうか~
・失敗を繰り返して見えてくるもの
~「人」と比べるのではなく「昨日の自分」と比べる~
・努力によって超えられる壁と越えられない壁
・聞こえない私にとって「音楽」とは?
③ 置かれた環境の中で、どう過ごすかは自分次第
・前向きな「if」と後ろ向きな「if」
・自分を高めてくれる人との付き合いを大切に
・社会の中で「自分ができること」を少しずつ増やしていく
最後に
~聞こえない子を持つ親や聾学校の先生方にお願いしたいこと~

でした。

印象に残る言葉がありました。
・言葉を知らない⇒言葉を使わない・口の動きも分からない
・耳学問できない⇒本・活字に慣れる・新聞を読む・手紙を書く・好奇心を持つ
・学校で習わなかった・聞いたことがない⇒自分の不勉強を正当化する「言い訳」に過ぎない
・職場の会議で何を話しているのか分からない会議には⇒①事前に勉強しておく②先回りして動く③分からないことは「分かりません」とハッキリ言う。分かったふりはしない。これ何って聞くと大抵の人は喜んで教えてくれる⇒小さいことの積み重ねが大切
・職場の窓口で「耳が悪いのでゆっくり話して下さい。」って言うと
「他の人に代わって」とか「窓口にいる反応の悪い人何とかして」と言われる。
⇒何を聞かれるか考えておく。こういう時はこうすればいいんだ(先回りして考える)⇒7年経って、自分の居場所ができたなあ、と感じた。
・聾学校でやってくれたことを当たり前だと思ってはダメ。
・八方美人は疲れるだけ。社会人になって思った。すべての人と仲良くならなくてもいい。大切な人だけでいい。
・折角社会の中にいるのだから自分に何ができるのか探していく。自分より弱い人沢山いる。(自分は聞こえないだけ)今の自分があるのはみんなに支えられたから。
⇒与えられる人生より与える人生へ
・できるできない⇒やるかやらないか
・成功の反対語⇔「挑戦しないこと」 失敗ではない。失敗はチャレンジした結果です。
・転ばぬ先の杖?⇒「転び方知らんで人生どう生きていく」

以上、あっという間の1時間半でした。本当に心に残る研修会を有り難うございました。講師の大橋様、東海地区のPTA役員さん方、親の会の方々、先生方たいへんお世話になりました。

 

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